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お手軽溶接機
最近は、ホームセンターでも100Vで使える電気溶接機が揃えてありますが、いきなり買うのは、結構勇気が要りますよね?

¥20000前後の買い物が、どの程度使えるのか? という不安を持つヒトへのヒントになるか な。

簡素な作りでケーブルが断線しやすいので、樹脂でケーブルのガイドを作って取りつけてあります。


○ 溶接のはじめのアークの飛びが安定しない
○ 溶接面をキレイに仕上げるのが難しい
○ 家庭用の電源だと、どうしてもパワー不足

このような理由で、100Vアーク溶接機は使い方が限定されますけど、その範囲で済む作業なら充分に役立つ道具だと言えます。

充電を必要とせずに、必要な時にスグ溶接が始められるのが、横着な自分には、最大の利点です。
溶接可能なモノ、板厚
鉄、ステンレス。 2mm〜5mmくらいの厚さなら問題ありません。 1mm以下の板厚だと穴が開いたり、溶けたりする場合があります。
必要なモノ
電気 最低でも30Aは必要です。 配電盤に近く、なるべく電圧が高く取れる配線を使ったほうが確実です。 端子の付け替えで、200Vでも使えるようになってますが、単相なのでたいしてパワーが安定する訳ではないです。
装備 安全靴や不燃性の作業着。 特に靴は化繊の運動靴だと、飛んだ火花で溶けたり燃えたりする場合があります。 皮製のエプロンなどでも良いのですが、溶接時にかなりの紫外線や電磁波が出ますので、子孫繁栄の為にも放射線を遮断する溶接用の作業着を着る事をオススメします。

その他、皮手袋や保護マスク、メガネ等も必要です。 
道具 ワイヤーブラシ、カス取りハンマー、
あると便利なモノ
不燃布 溶接した時の火花で、地面や回りが焦げないように敷く作業シートです。
ペンチ フラックスがはがれて芯が露出してしまった時に、芯を切詰めるのに使います。
ベビーサンダー 溶接面を整えたり、使い方イロイロです。
作業灯 溶接する個所を照らすと、溶接面やメガネしていても位置の確認がやりやすくなります。

溶接の基本
溶接棒が溶接個所に対して垂直になればなるほど、食い込みが深くくなります。

溶接棒を動かすスピードが遅いほど食い込みが強くなります。

溶接棒を動かす方向でも食い込みの深さが変わります。
スパークの高温でフラックスが溶けて不活性ガスを発生させて溶接箇所に酸素が入らない仕組みになってます。

芯(溶接棒)の太さが太くなるほど、溶接ビード(溶接の肉盛り)が太くなりますが、パワーが必要になります。


溶接の手順
削ったりして接合する個所を整えて、固定します。 ただ、つき合わせるより肉盛りの分、削り込んだほうが溶け込む部分が広く深くとれて強く溶接ができます。 
軽く点付けして、曲がってついてないか確認します。 曲がっているようならハンマーなどで軽く叩いて修正します。

この位置決めがとても重要です。
歪んだSの字を描くように溶接していきます。 100V機だと、ここでキレイな溶接面にはマズなりません。

溶接跡をキレイに入れるには、この後ベビーサンダーなどで表面を慣らし、仕上げの溶接をしていきます。

つまり、はじめに強度を出した後、面を整えて飾りの溶接をすることになります。
100Vの溶接機はスパークが急激に出るので、火花が安定するまで軽く叩くように母材をかすらせると上手くいきます。

溶接棒は溶けてどんどん減っていきます。 棒を移動させるスピード、棒を食い込ませていくスピードを一定に保ちます。
リカバリー
何度かは、溶接棒が母材(溶接相手)にくっついてしまう事があると思います。 すぐに取らないと、ショートして簡単にブレーカーが飛んでしまいます。

あわてると、つい引っ張ってしまうのですが、溶接棒をヒネルように動かすと簡単にもぎ取ることができます。
もぎ取った状態のままだと、またすぐに母材にくっつきやすく、能率が悪いので、電工ペンチなどで余分な部分を切り落としてしまいます。 

フラックスはもろく、気をつけないとボロボロ落ちてしまいます。
溶接個所をワイヤーブラシとチッピングハンマーでカスを取りキレイにしてから、作業を再開します。

アースクリップに適当な鉄板をはさんでおいて、この鉄板の上でスパークが安定するまで、溶接棒をかすらせるように(寝かして)火花をとばし、暖めてから実際の溶接個所に移ると楽にできます。
レベルアップ
厚さが違う板同士を溶接する場合、少し注意が必要です。

丸パイプにステーを溶接する場合を、例にとります。
断面図です。

パイプのほうが肉厚が薄いので、左のように溶接棒を当てると丸パイプのほうが先に溶けて穴が開いてしまいます。

右のように、板厚が厚いほうに対して溶接棒が垂直に近く立つように溶接します。
バイク屋さんのソケットレンチのコマホルダーを作った例です。 コマのレールに蝶番をつけただけの簡単なものですが、特にレールの板厚が薄いので100Vのアーク溶接だと穴が開きやすく、かなり溶接棒を寝かして慎重に付けてます。

見栄えより耐久性重視なので、蝶番も目立つ方向で固定してます。 業務での過酷な使用状況ですが、6年経過しても特に問題は出てません。
自分の場合、ある程度の強度が必要だったり、命に関わる重要な個所は点付けした状態で溶接のプロにお願いしてます。 手間がかからず、そのまま作業できる状態で持ち込めば、別に知り合いでなくても嫌がらずに安くやってくれるハズです。


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