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ロウ付けでの凹み補修 
板金職人ならパテはほとんど使わずに叩いて仕上げるのが本道なのですが、限られた道具の作業でのヒントと考えて下さい。 大雑把に凹みを引き出し、念入りにパテで修正する手法です。 スライドハンマーは最近では安価なので自作するより買ったほうが早いと思います。
タンクのプレスラインが変形してるのでパテ盛りでは修正しきれません。 このくらいの凹みを修正して再ペイントをオーダーした場合、新品のタンクとそう替わらない金額になってしまう場合がほとんどです。

あきらめるか、自作の分かれ道ですね。
タンク内のガソリンを抜いてから、残留ガスを追い出すためにタンクを水で満たします。 火を使うのでガスが完全に抜けていないと引火する危険があります。
凹みのヘソ(一番凹んでる個所)にナット
をロウ付けします。 グラインダー等でナットのメッキをある程度落としておくと、フラックスのノリが良くなります。
スライドハンマーの先端にボルトをはめた状態です。 ロウ付けしたナットに先端のボルトをねじ込んで、凹みを引っ張り出します。 スライドハンマーは¥3000位で手に入るモノでも充分使えます。
板金ハンマー等で引っ張り出した個所を叩いてカタチを整えます。 サビ止めのプライマーを塗ってからポリパテを盛って面を成形します。
当てゴムを付けたペーパーで面を研ぎ出して、ラッカーパテを塗った状態です。
面の確認の為に黒を吹いた状態です。 横着して缶スプレーで塗ってます。 数回研いだり黒吹いて確認した後、仕上げに入ります。
シルバーをぼかすので前方に向かって色を薄く重ねて塗ってます。 最終的にクリヤーは全体に吹いてます。
クルマの板金では、ワッシャーを専用のスポッターで何枚も溶接して引き出すのが一般的なのですが、二輪のタンクの場合は新品にしたほうが安価な場合が多い為、部品の供給が難しい車種等でなければ板金塗装でのメリットがあまり多くありません。 溶接やロウ付けで高熱が加わる個所は、酸化してサビ易くなる為にサビ止めの処理も念入りに行う必要があります。

安いスライドハンマーだとアタッチメント類がインチだったりすることも多いので、先端の取り付けは工夫する必要があります。 作例では5mmのトラスボルトを使ってます。

ロウ付けで凹み補修 その2
本職の方が塗ったようで、しっかりと黒がペイントされていますが前オーナーにはあまり大切にされていなかったみたいで、大きなエクボ状の凹みができています。 

ガムテープの下は深いカキ傷ができています。
ベビーサンダーに塗料はがしのアタッチメントを付けて全体的に塗装を削り落とします。 今回はチョット高価な3Mのマジックテープで付けるパッドを使っています。 

ワイヤーカップは千切れたワイヤーが刺さるので、薄着で作業したい夏場ではあまり使いたくありません。

剥離剤は滅多に使いません。 特にタンクは接合面やステーなどの隙間に剥離剤が入り込んでしまうと、後々ペイントがはがれる原因になる他、案外と作業時間がかかる(1回の剥離剤塗布では、まず剥離しきれない)ので性格的に合わない為です。

なにしろケチで横着な上にセッカチなもので、、、
だいぶ凹みが直ってきているのが分かるでしょうか? 輸入物の安いスライドハンマーなので先端のアタッチメントがmmネジに合わないので、5mmのトラスネジを通してます。

少し多めに引き出してから、バーナーであぶりロウ付けしたナットを外します。

 多分、期待してるほどキレイには引き出せないと思います。 なるべく使うパテの量を減らしたければ、位置を変えてナットをロウ付けして、同じ作業を繰り返します。

ばん金ハンマー等である程度カタチを整えて、ポリパテを盛ります。
サフェーサー吹きとパテ研ぎを繰り返して、納得いく下地になったら本吹きに入ります。

どうもタンクをタテに吊るして塗るのは苦手で、2度手間になるのですが、裏を塗ってから塗装台にのせて表面を塗ってます。

      
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